地震・津波国チリに初の国家ガイドライン

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2010年チリ地震の慰霊モニュメント

2017年8月、日本同様、地震や津波が頻発する南米チリで、災害時のこころのケアに関する初めてのガイドラインができました。作成したのは、国立総合自然災害管理研究センター、保健省、国家緊急対策室の3機関。チリ初となるこのガイドラインは、JICA関西/DRLCが、兵庫県こころのケアセンター(注)の全面協力で2014年から3年間実施したチリ国別研修「災害時等におけるこころのケアモデルの構築」の参加者らが中心となり、まとめました。

ガイドラインは9つの行動計画から構成。「災害サイクルに沿った活動」には、安全や人とのつながりの大切さを明記し、「行政-地域連携を通じた地域災害対応力向上」では、コミュニティの力を高めることがこころのケアにつながると強調するなど、日本の研修で学んだ要素が多く含まれています。また、「地域防災教育の実施」では、災害時のこころのケアにも効果が高いとして事前の防災教育を取り上げています。

チリでは、こころのケアへの認識はまだ広がっておらず、関連機関の連携も課題でした。ガイドラインは、行動計画ごとに、発生前・発生時・発生後の各段階で取り組むべきことをまとめており、それを関連機関が合同で作成したことも大きな成果です。

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